しだれ桜が咲きました〜。
もう1週間以上経過しましたが、先週、帝国劇場で「レディ・ベス」を観てきました。
エリザベス1世が女王になる前のお話ということで、サワヤカで軽いミュージカルを想像していましたがその想像は良い意味で裏切られました。
恋あり、笑いあり、陰謀あり。もちろん娯楽作品として非常に面白いことは言うまでもありません。
レディ・ベスが様々な経験を経てやがて少女時代を捨て、自らの運命をつかみ取るという骨太なテーマを扱った作品でした。
天文時計が印象的な舞台美術(美しい!)、場面転換が早くひとときも飽きることのない演出、バラエティに富んだ楽曲、そして出演者たちの魅力と、すべてが素晴らしくて夢のように楽しかった!!
なにしろ花總まりさんが、あてがきかと思うほどはまり役。
この作品のエリザベスは、王族としてのプライドを背負いながら、謙虚で愛らしく素直。
でも強い。信念の人。
いかにもタイトルロールなわかりやすい主役なのだけど、それだけにステロタイプに演じるとつまらなくなる難しい役なんじゃないかなぁと感じました。
花總さんの役になりきり度、集中ぶりはあいかわらずすごくって、ラスト近辺では迫力に息をのみました!
ダブルキャストの多い作品ですが、<ベス:花總まり、ロビン:山崎育三郎、メアリー:未来優希、フェリペ:古川雄大、アスカム先生:石丸幹二>の回を観劇しました。
プリンシパルだけでなく、アンサンブルの皆さんも本当にすばらしいのです。
大変に贅沢なひとときを過ごさせていただきました。
こういう舞台を観ると、私このために生きてる! と思います。
すべての出演者とスタッフにありがとうと叫びたい!
役者さん個々について語り出すと一晩中でもしゃべり倒せるし、書きだしたらものすご〜く長文になってしまいますのでやめておこうと思います;
観劇後にも一緒に観た友達と「すごかったね!」と夢中で話していたら飛行機の時間ギリギリになってしまいました。
昨年も「アンナ・カレーニナ」、「宝塚BOYS」と長く心に残る舞台に出会うことが出来ましたが、今年も「レディ・ベス」というミュージカルを観ることができて幸せです。
私にとっては、舞台鑑賞がいちばんの心の栄養。